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重大な疾患が原因の頭痛とは

頭痛には特に大きな問題はないけれど痛みが伴う1次性頭痛と、命を脅かす疾患が背後に隠れている2次性頭痛があります。頭痛の9割は1次性頭痛(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛)と言われているので頭痛自体を必要以上に怖がる必要はありませんが、まれにくも膜下出血のように気づかないと命を落としてしまう頭痛が含まれているので、ここでは2次性頭痛に関わる疾患を詳しく解説します。

脳腫瘍とは

脳腫瘍とは

脳は頭蓋骨の中に納まっていますが、その頭蓋骨の内側にできる腫瘍を脳腫瘍と言います。脳は大脳、小脳や脳神経、そしてそれらを覆う髄膜など色々な組織が集まってできているため、腫瘍のできる場所によって分類されます。

脳腫瘍のうち8割は頭蓋骨の中にある組織にできた原発性脳腫瘍です。下垂体腺腫、髄膜腫、神経膠腫(グリオーマ)などがこれにあたります。

肺、腎臓、乳房など脳以外の他の臓器から移転してきた腫瘍を転移性脳腫瘍と言い、残りの2割はこれにあたります。脳腫瘍と効くととても怖く聞こえますが、原発性脳腫瘍の場合半数以上は腫瘍を取り除いてしまえば治療後の状態も良い病気とされています。

原発性脳腫瘍はさらに良性と悪性に分けられ、その診断は手術で取り出した腫瘍を顕微鏡で観察して最終的に判断します。一般的に悪性脳腫瘍は周囲の組織に根っこを生やすように育ちますが、良性脳腫瘍は周囲の脳細胞とは一定の境界線を持っており、徐々にまわりを圧迫しながら大きくなっていきます。原発性脳腫瘍の原因はまだはっきりと解ってはいませんが、発生率は年間人口10万人に対して10~15人ほどとされています。

脳腫瘍の種類により発症しやすい年齢があります。大人が多く発症する腫瘍は脳の上半分の大脳部分に多く、子供の場合では脳の下半分の小脳の部分や、脳の中心の脳幹に多く発症します。脳腫瘍は通常脳の中に1つだけできますが、転移性脳腫瘍や悪性リンパ腫の場合は2つ以上できる事があります。

脳腫瘍の原因とは

脳腫瘍の原因は遺伝子が変異を起こしてしまうためとされていますが、それ以外の詳しい事はまだはっきり解っていません。
しかし腫瘍の進行をすすめてしまうものとして過度のストレス、喫煙、高たんぱくや高脂肪食品の過剰な摂取があげられています。また身内にこの病気になった人がいる場合や、体内の他の臓器にガンがある場合は脳腫瘍を発症する可能性が高くなるとされています。
しかし親から子へ遺伝する遺伝子の異常(生殖細胞変異)が原因でおこる脳腫瘍は稀で、ほとんどは遺伝子と無関係とされています。

脳腫瘍の症状

脳腫瘍によっておこる症状にはどのようなものがあるのでしょうか。

・頭痛
脳自体には痛みの感覚がないので、腫瘍によって脳が傷ついたり押されたりしても痛みを感じる事はありません。
頭痛の原因としては頭蓋の内部の圧力が強くなる影響で起こる頭蓋内圧亢進症状と、脳腫瘍の場所によって症状が現れる脳局所症状が考えられます。
早朝や起床時におおくみられる頭痛は頭蓋内圧亢進症状の特徴です。朝起きた時に最も痛みが強くて、午前中のうちにだんだん良くなる頭痛の場合は脳腫瘍の可能性があります。
また脳腫瘍の影響で脳全体が移動して、血管や髄膜が引っ張られたり捻れたりすると痛みを感じて頭痛が起こります。

・嘔吐
頭蓋骨の内圧の上昇によって嘔吐が起こります。内圧が高くなると頭蓋骨の入り口部分にある延髄に圧がかかるため延髄にある嘔吐中枢が刺激されて嘔吐反射がおきます。
頭蓋内圧は睡眠中、朝方にかけて内圧が上昇するため、朝方に嘔吐する事が多くなります。

・視覚障害
視神経に近い場所に脳腫瘍ができている場合は視覚に影響が出るため目の前に霧がかかったように見える事があります。その他視界の一部が見えないという視野の欠損が見られる事もあります。

・運動障害
運動神経線維の近くに脳腫瘍ができた場合は体の半身の手足に麻痺が起こる事があります。腫瘍ができている場所の反対側の半身に麻痺が起こり、腫瘍の場所によっては舌や顔面部にも麻痺が起こります。

・失語
脳の左側に腫瘍ができた場合は右の手足の麻痺とうまく言葉を話したり理解したりできなくなる失語症状が現れる場合があります。失語には話そうとする言葉がうまく言葉にできない運動性失語、人の言葉は聞こえるけど内容が理解できなくなる感覚性失語があります。
言語中枢は脳の左側の大脳半球にあるので、そこの部分に腫瘍ができると失語の症状が現れます。

診断と検査

脳神経外科医を受診する形になります。検査の方法としては腫瘍の形や位置を診断するためにCTやMRIを受けます。次に治療方法を決めるために視野検査、脳血管撮影、ホルモン検査、聴力検査、CTによる骨の断層撮影、ガン検査機PET(ポジトロンエミッショントモグラフィー)核医学検査などが腫瘍の位置や形によって検査として追加されます。

また場合によっては頭蓋骨に小さな穴を開け、腫瘍の組織を取り出す生検術(試験切除)や内視鏡を使ったり、頭蓋内圧が高くない場合は腰から針を使って髄液を採取し、腫瘍細胞を検査する事もあります。

治療法

脳腫瘍に対しての基本的な治療は手術によって切除する事です。多くの原発性良性腫瘍は手術によって全て切除する事ができます。しかし原発性悪性脳腫瘍は周辺の神経に沿って発育してしまっている事が多いため手術で大部分を切除した後は抗がん剤や放射線治療を使った免疫療法や化学療法が行われます。

最近では脳神経外科医が行う手術としては手術顕微鏡を使った手術や内視鏡の仕様、また手術中にMRIやCT画像を見ながら手術が行えるなど技術の向上が目覚しく、手術の成功率は確実に上がっています。

もし脳腫瘍の疑いがある症状が自分や回りの人に現れた場合は、必要以上に怖がらず早急に医療機関を受診して下さい。

脳出血とは

脳出血とは

脳出血とは脳の中の血管が何らかの理由で破れ、脳の中(大脳、小脳、脳幹)に血が流れ出た状態の事を指します。
出血が原因で感覚障害、意識障害、運動麻痺などの症状が現れます。この血の塊である血腫が大きくなると脳の中の水分量が異常に増加した脳浮腫になり、それが原因で頭蓋内圧が高くなりその圧力で軟らかい脳が隙間に向かって押し出されます。
この押し出された状態をヘルニアと言い、この脳内ヘルニアが起こると深部にある脳幹部が圧迫されて呼吸や心臓の機能が損なわれるため死に至ります。

脳出血は1965年の段階で死亡率として世界で一番高く、多くの方が脳出血によって亡くなってきました。現在は脳出血の原因となる高血圧の治療が進み、食生活も改善された事により脳出血による死亡率は年々減ってきていますが、いまだに年間約3万3千人の方がこの病気が原因で亡くなっています。

原因は

高血圧が原因で起こる事が最も多く、脳出血を起こす方の全体の70%が高血圧によるものです。
血管の様子を見てみると脳の中の細い血管、小動脈(100~300μm)に血管壊死という動脈硬化をベースとした症状が起き、それに伴って起きる小さな血管のコブである小動脈瘤(しょうどうみゃくりゅう)が破裂する事によって脳出血の原因となります。
その他の原因としては脳動静脈奇形(のうどうじょうみゃくきけい)の破裂、腫瘍内出血(しゅようないしゅっけつ)や白血病(はっけつびょう)、脳の外傷など血液の疾患が原因となります。
高齢者においては、血管の壁にアミロイドという蛋白質が沈着する事で脳出血の原因となる事があります。

部門別に高血圧性脳出血を見てみると、一番頻度が高く起こっているのが被殻(ひかく)出血で約40%、次に視床(ししょう)出血で約35%で、この二つで全体の4分の3を占めます。次に皮質下出血で10%、中脳と延髄の間にある橋(きょう)出血5%、小脳出血5%、その他5%となっています。

症状は

出血の場所や血腫の大きさによって症状は変わります。一般的には頭痛、嘔吐、片麻痺、意識障害が多く見られます。慢性期(症状は安定しているが、治療が困難な状態)でも何らかの後遺症が出る方もたくさんいます。

被殻出血

脳の中央にある「被殻」という部分から出血する事です。感覚障害、片麻痺、両目の視野が半分しか見えなくなる同名性半盲(どうめいせいはんもう)が主な症状で、病状が進行すると意識障害が見られます。
脳の優位半球(一般的には左半球)に出血があった場合は言葉がうまく話せなくなったりする失語症の症状も見られます。

視床出血

大脳半球に囲まれた場所にある間脳の一部を占めている部位「視床」に出血が起こる事です。
視床出血の症状としては片麻痺やしびれ、感覚障害などが起こります。また出血の後に視床痛という半身にひどい痛みが伴なう場合があります。

視床の部分だけでの出血なら症状としてはしびれを感じる程度なのですが、大脳基底核部の内包にまで出血が及ぶと麻痺が起こってしまいます。脳室が位置的に近いので脳室内出血を起こしてしまう事もあります。

視床出血は死亡率が高い病気ですが、命が助かったとしても痛みや痺れ、片麻痺、意識障害など後遺症が残ってしまう事が多いようです。

皮質下出血

大脳皮質(大脳半球の表面を覆っている皮質)のすぐ下で出血が起こる事です。頭頂葉、側頭葉、前頭葉の皮質下でよく起こります。出血する場所によって症状が違いますが、軽~中等度の失語症、半盲、片麻痺の症状が見られます。皮質下出血は他の脳出血よりも症状が軽く済む事が多いため治療後の状態も良い場合が多いです。

橋(きょう)出血

脳幹の橋と呼ばれる場所からの出血の事です。この「橋」という部分生命活動の基盤である中脳と延髄を司っている場所のため、ここで出血がおこると重症になってしまう場合が多く、発症と同時に四肢の麻痺、意識、呼吸の障害が見られます。大きな橋出血が起こった場合は、後遺症が残ったりします。

小脳出血

脳幹の背側(はいそく)、大脳の尾側(びそく)に小脳があります。運動に関する命令を処理する場所です。ここで出血が起こった場合は、運動を司る場所で出血が起こるので体が回転しているかのように感じるめまい、頭痛、嘔吐、歩行障害、が見られます。体の左右どちらかに麻痺が残るような症状は出ません。

上記のような症状に対しての検査と診断はCTが最も有効です。発症後数分以内だと画像に白く写る高吸収域として表れ、3~6時間で血腫が完成した後、約1ヵ月後には等吸収域となり、他の脳組織と同じ色に写る状態になります。そこから更に時間が経つと他の脳組織よりも黒く写る低吸収域になります。脳腫瘍、脳動静脈奇形、脳動脈瘤が原因の出血が疑われる場合は脳血管撮影も必要となります。

治療方法

この場合の治療方法とは、出血でできた血腫によって起きる脳実質への損傷を軽くし、再出血や、血腫が大きくなるのを防ぎ、圧迫によって血腫の回りの脳細胞や血管に二次的な変化が起きないようにする事です。そのために内科的な治療としては頭蓋内圧亢進に対して抗浮腫薬を投与、高血圧のコントロール、体内の水電解質の釣合い、合併症が起こらないための予防と起こった際の治療が基本となります。外科的な治療が必要かどうかの検討も行います。

血腫は発症してから数時間以内に増大する状況が約20%の方に見られ、たいていは6時間以内では止まります。脳浮腫は通常は3日目から強くなり、1~2週間辺りでピークになります。高血圧のコントロールも大切で、血圧効果剤を投与する前の血圧の80%くらいにするのが妥当とされています。

もし脳出血が原因で倒れた方に遭遇した場合は吐物による窒息と誤飲に注意しなくてはいけません。吐いている場合は体の麻痺している側を上にし、体と顔を横にして誤飲を防ぎ、頭部をうしろに反らさせて下のあごを持ち上げ、口を開けさす事で気道を確保して下さい。枕はあごが下がってしまい、それによって舌根が沈下しやすくなってしまうので使用しない方が良いです。

高血圧とは

高血圧とは

よく耳にする病名高血圧ですが、そもそも高血圧とはどういった状態の事を言うのでしょうか。

血圧とは大動脈(心臓から押し出された血液を体中へ届けるための大元の血管)の内側の壁にかかる圧力の事を言います。心臓から血液が送られた瞬間、大動脈の壁は押し広げられますが、次の血液を心臓が溜めている間にはもとに戻ります。このような動脈が血液によって内側から押される圧の事を血圧と言います。そして高血圧とはこの圧力が常に高い状態の事を言います。

健康な人の血圧は心臓が血液を押し出した収縮期が140mmHg未満、心臓が拡張した時の拡張期血圧が90mmHgとされています。この最高血圧と最低血圧のどちらかが上回っていても高血圧とされます。

原因

高血圧の90%が原因不明とされています。しかし塩分の多い食事が多いなどの生活習慣や、遺伝などが関係しているのははっきりしています。

高血圧にはその原因によって「一次性高血圧」と「二次性高血圧」に分けられます。一次性高血圧は別名本態性高血圧とも言われ、特に異常がないのに血圧が高くなる事を言います。しかし血圧が上がる要因は解明されており、塩分のとりすぎ、運動不足、ストレス、過労、肥満、血管の老化、遺伝的要因があげられています。

二次性高血圧はホルモン異常や腎臓病など、あきらかに原因となる病気がある高血圧の事を言います。二次性高血圧は原因となっている病気が改善されると高血圧も改善されます。

塩分の取り過ぎ

高血圧を予防するために大切なのが塩分を摂取しすぎない事です。塩分(ナトリウム)を摂取しすぎると血液中の濃度が高くならないように水分で薄めようとする働きが体内で起きます。そうすると体内の水分量が多くなり、それによって血液の全体量が増えてしまい、結果として血圧が上昇してしまいます。血圧が上昇する事で水と塩分が腎臓から効率良く排泄されるようになります。

遺伝によるもの

特に異常がないのに高くなる一時性高血圧は、遺伝的な要素も関係しています。両親共に高血圧の場合、高血圧になる子供の確率は1/2、両親のどちらかが高血圧の場合は1/3、両親共に高血圧でない場合は1/20という報告がされています。しかしこれはあくまでも割合であって、生活習慣に気をつける事で発症しない場合もあるので、高血圧と遺伝の関係を知り、生活習慣に気をつける事は予防をするうえでとても大切な事です。

症状

血圧が高い状態でも普通は特に目立った症状は起きません。しかし目立った症状が現れないにもかかわらず体内では高血圧の影響が少しずつ広がっていきます。血圧が高いという事は血管の壁に強い圧力がかかり続けているという事なのでそれを放置し続けると血管が痛めつけられ続けて、血管の老化が早まってしまいます。血管は全身をめぐっているので結果として全身に影響が出る形になります。

その影響は血管がたくさん集まっている所ほど受けやすく、脳、腎臓、目の網膜などがそれにあたります。また血液を送り出す役割の心臓も負担がかかるため高血圧による合併症が現れやすい場所です。脳梗塞や腎不全、眼底出血や心不全を引き起こします。

また高血圧で現れる症状の1つとして頭痛があります。普通は血圧が上昇しても体には脳の血流を正常に維持してくれる仕組みが備わっているので脳の血流圧は影響を受ける事が無く、高くなったりしません。しかしその仕組みがあるにも関わらず頭痛がする場合は脳の中に何らかの異常や変化が起こっているという事になります。実際に高血圧と頭痛が一緒になった場合は脳出血や高血圧性脳症などの可能性が高いので血圧が高い方は頭痛の症状にも注意しましょう。

治療法

初期の高血圧の場合は運動や食生活といった生活習慣の改善を行う事から始めます。治療の目的としては血圧そのものを下げる事ではなく、高血圧によっておこる血管や心臓の病気、そして脳卒中や虚血性心疾患を防ぐ事にあります。生活習慣を改善するだけでは血圧が下がらない場合は血圧降圧剤を使う事になります。

2004年版の高血圧治療ガイドラインによると、血圧の高さと、高血圧以外のリスクの高さによって3つに分けられています。

・低リスク患者(最高血圧140~159mmHg、最低血圧90~99mmHg)
治療として生活習慣の改善が主ですが、3ヵ月改善を続けても140/90mmHg未満にならない場合は薬による治療も併用されます。

・中等リスク患者(最高血圧160~179mmHg、最低血圧100~109mmHg)
治療として生活習慣の改善から取り組みますが、1ヵ月改善を続けても140/90mmHg未満にならない場合は薬を併用していきます。

・高リスク患者と重症血圧患者(最高血圧180mmHg以下、最低血圧が110mmHg以下)
このまま放置すると危険な状態のため、初めからすぐに生活習慣の改善と薬での治療の両方を行います。

日頃から高血圧にならない生活習慣を身につけ、予防に心がけましょう。

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